文と写真 沢 知恵  

2013年3月29日(金)
スタッフです。明日3月30日(土)東京下北沢ラカーニャでの沢 知恵季節公演「いいうたいろいろ春」は、完売につき当日券はありません。ご容赦ください。6月29日(土)ラカーニャ夏公演のチケット申し込み受け付け中です。スケジュールページにてごらんください。

2013年3月28日(木)
この方と会うことが目的ではありませんでした。倉敷コンサートの翌朝、高松に向かい、船でハンセン病療養所大島青松園へ。私を待っていてくれる人たちがいる「故郷」大島。ただいま〜!いつものように、大島の教会の礼拝に出席し、オルガンを弾きました。名古屋から毎月いらして説教なさる志村信夫先生の十字架のメッセージ、力強かったー。偶然にもこの日、吉永小百合さんが、映画〈北のカナリアたち〉の上映会を大島で開くと聞いて、ならばお会いできたらうれしいなあ、と会場をウロウロして機を待ちました。宮崎信恵監督の塔 和子ドキュメンタリー映画〈風の舞〉で、塔さんの詩を朗読されて以来、塔さんの大ファンになり、大島とのかかわりをもってきた吉永さん。映画が大好きな大島のみなさんに楽しんでもらいたい、と上映会をプレゼントすることに。午前中は島外から抽選で選ばれた一般の方の上映会もありました。そして・・・ついにお会いすることができました。大昔、東京の被爆者のイベントでジョイントしたことがありますが、ちゃんとお会いするのは初めてです。ドキドキ。去年CD〈かかわらなければ〜塔 和子をうたう〉をお送りしたとき、秘書の方からごていねいにご連絡をいただいたり、1月の曽我野一美さん追悼集会では、吉永さんから贈られた花のとなりで私が《一本の鉛筆》をうたったり。塔さんの詩でつながっていること、何よりうれしいし、それ以上に響き合うことがたくさんある気がして、初めてお会いする感じがしませんでした。想像していた通り、透き通るような方でした。サユリストだった亡き父が見たら、大興奮だっただろうなあ。前日飲みすぎて、しかもほぼすっぴんの私。ま、いっか。(写真:東映スタッフのいい男)

2013年3月26日(火)
歌手として、光栄だなあ、と思うことは、これまでにもありました。まったくマイペースに活動しているので、思わぬところで評価を受けたりすると、ああ、わかってくれる人はいるんだー、と。わに診療所40周年記念コンサートは、スペシャルでした。国の登録有形文化財に指定されている倉敷教会は、満員御礼。「お客さんの6割は患者さんです」と精神科医の和迩秀浩さん。その意味することの重みは、コンサートが終わって、時間とともにじわりじわりと増しています。「講演会とかシンポジウムじゃなくて、思いを伝え、伝えつづけるコンサートをしたかった」。わに診療所のみなさんが日々寄り添っているみなさんの心を、いのちを、90分間、私に託してくださったのだと思います。私のうたへの信頼がなかったら、できないこと。歌手として最高の栄誉です。和迩先生は、ご挨拶で前に立たれることもなく、ずっと一番後ろに立って、会場全体を見守っていました。祈るような思いでいらしたのだと思います。《アメイジング・グレイス》《やぎさんゆうびん》《こころ》《あなたも見ていたのか》《男はつらいよ》《あなたがいてわたしがいる》・・・塔 和子の《胸の泉に》《証》《選ぶ》・・・《ありのままの私を愛して》《手のひらを太陽に》など。ステージから見ると、だれが患者さんで、だれがそうでないのかわかりません。みんな抱えてるよ、何かしら。私だって・・・。会場全体が、あったか〜いひとときになりました。終わったあと、和迩先生の息子さんお二人にもお会いしました。「24時間365日、患者さんからの電話がなる家で育った。『死にたい』という電話に応対するのがいやで、どっちが取るか、よく兄弟げんかした。」「おやじは、ぼくたちに感謝してほしい。」和迩先生は、深々と頭を下げながら、「支えてくれてありがとう」と笑顔で。いまやお二人とも精神科医としてご活躍です。大変な中にも、先生ご夫妻がまっすぐ歩まれた結果なのだと思います。わに診療所のみなさん、ありがとうございました。思いを伝える、伝えつづける歌手として、これからもうたっていきます。大きなエールをありがとう!ありがとう!!(写真:和迩大樹さん)

2013年3月22日(金)
久しぶりの倉敷。明日は、わに診療所の40周年記念コンサートです。動物病院ではありません。できるだけ「入院させない」をモットーに、長年地域で精神医療をしてこられました。前に、患者さんと職員の方が私のコンサートに来てくださったそうで、患者さんからのリクエストもあって、今回実現することに。うれしいです。いいコンサートにしたいな。アマゾンで見つけて、和迩(わに)秀浩著『精神医療を歩く−私の往診記』を読みました。重い内容で、読後しばらく呆然としてしまいましたが、そのあと、底から湧いてくる希望と、上から差してくるやわらかい陽射しを感じました。心がキューンとしめつけられました。生きることがしんどい人たちの実像が、また少しわかった気がします。おひとりおひとりに寄り添いながら、戸惑い、迷い、立ち止まって自問する先生の心の軌跡をそのままに書いておられること、何より感動しました。いま手元に本がないのですが・・・気持ちは、事実ではなく真実である、というような文がありました。一番心に響いたことばです。

2013年3月21日(木)
小学校のママ友で、コモエスタのスタッフでもある平賀由里子さんから、「沢さん、赤ちゃんが生まれたNさんに、みんなでおむつケーキ贈るんだけど、参加します?」「おむつケーキ?なぁに、それ?」出産のお祝いに、紙おむつでウェディング・ケーキのようなデコレーションをほどこして、プレゼントするのだそうです。写真をいくつか見せてもらって、「うわ〜、なんじゃ、こりゃ〜」。あたらしく出会う文化に、くらくら。すげぇ〜。もらうと、しばらく飾って、その後ほどいて、食べる・・・じゃなくて、おむつを使うのだそうです。「参加する、する」。つくる作業はお任せして、気持ちだけ参加させてもらいました。昨日実物を見せてもらったけど、想像していたよりずっとすてきで、これ、もらったらうれしいかも。おむつケーキ、あなたは知ってました?

2013年3月20日(水)
明日3月21日(木)13:05から、NHKのEテレ「ハートネットTV」で、「かかわらなければ〜シンガーソングライター沢 知恵」アンコール放送の再放送があります。4度目の放映、たぶんこれが最後になると思います。見逃した方、録画がうまくいかなった方、他の人にも見てほしいという方、ラストチャンスです!いま私は、番組に登場する仮設住宅で暮らす武田政夫さんに、あるうたを届けたくて、どういうふうに届けるか考えているところです。塔 和子さんの故郷、愛媛県の明浜でのコンサートも実現させたいし・・・私の中では、あの番組はまだまだつづいてゆく気がしています。

2013年3月19日(火)
写真家、平賀正明さんとのユーチューブ・コラボ第2弾「かかわらなければ(胸の泉に)」。塔 和子の詩の世界が、こんなふうにもふくらむ。うれしいな。

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※1998年から2003年までの「知恵のひとこと」は、コモエスタプレス2004に、
 2004年分はコモエスタプレス2005に、2005年分はコモエスタプレス2006に、2006年分はコモエスタプレス2007に掲載しています。